- 10th Anniversary Event ~日本一の都市の森を目指して~ イベントハイライト 2024年1月10日

昨年(2023年)の8月、大手町タワーは開業10周年を迎えました。
それにあわせ、大手町の森では10周年記念イベント「10th Anniversary Event ~日本一の都市の森を目指して~」を開催。8月2日~10日までの9日間、多くの出演者・関係者・出店者の皆さんとともに森のにぎわいを作り上げました。この記事では、イベントの様子をハイライトでご紹介し、大手町の森の景色をお届けいたします。
オープニングトークセッション
オープニングでは、「都市の森」と「森(しん)・呼吸」をテーマにトークセッションを2部制で開催。第1部には、大手町の森の設計や管理を担当する東京建物株式会社の加藤久喜さん、テナントを代表してみずほフィナンシャルグループの末廣孝信さん、自然環境の保護や整備を所管とする環境省の堀上勝さんが登壇しました。都市に「森」がある意義など、緑地による身近な環境保護の重要性をお話しいただき、改めて森という存在について考える時間となりました。
第2部では、アーティストで東京建物サステナビリティパートナーを務めるAIさん、呼吸アドバイザー椎名由紀さんが登壇。「森(しん)・呼吸講座」として、その場でできる簡単で身体の疲れを癒す呼吸法を紹介。実践しながら、毎日の呼吸がもつ健康効果について学びました。
大手町の森のお祭り「森の市」
イベントスペースのなかでも、連日にぎわいを見せていたのが森の縁日をコンセプトに作られた「森の市」です。テーマは「エシカル」。地球環境への配慮や持続可能な社会への思い、生産者とのつながりなどを感じる素敵な品物が集まりました。
地下2階では、廃棄される野菜や果物を原料として作られたスニーカーやオーガニック食材を使った焼き菓子、産地直送の新鮮な果物や地域の特産品を活かして作られたハーブティーなど。生産者の方と直接話しながら、商品のこだわりを知ることができる店舗が立ち並びました。
日が暮れる頃になると、1階の大手町の森が提灯で照らされ夏らしい縁日の景色が広がります。屋台として立ち並ぶのはパンの耳からつくるアップサイクルビールやナチュラルワインなど、身体や地球に優しいものばかり。オリジナルのうちわづくりなどのワークショップでは、浴衣を着て楽しむ子どもたちの姿も見られました。
大手町の森の絵本
「たぬきがおしえてくれたこと」の配布&アート展
作家・画家・映画監督・演出家と多彩に活動されている大宮エリーさんとコラボレーションし、「大手町の森」を題材とした絵本「たぬきがおしえてくれたこと」を作成。イベント期間中、会場にいらした方へお渡ししました。
物語に登場するたぬきは、大手町の森で実際に確認された生き物の一種です。他にも大手町の森をモチーフとした動物や植物が描かれ、大手町の森の成り立ちを楽しく知っていただきました。イベント期間中には、大手町の森にこの絵本のキャラクターたちが登場。都市と森が融和する絵本の世界を、アート作品を通して感じていただきました。
森のコミュニティイベント
その他にも、森をより身近に感じながら過ごしていただくコミュニティイベントを開催しました。
「森の音楽会」では、大手町の森をイメージしたスプレーアートピアノを使い、プロのピアニストによる音楽パフォーマンスを開催。道行く人が立ち止まって聞き入る光景が見られるなど、いつもとはひと味違う豊かな時間が流れていました。
エッセンシャルオイルの香りを楽しみながら瞑想、呼吸、ストレッチの体験ができる「森の一服」では、都会で感じられる癒しのひとときをお届け。実際に大手町の森にあるクロモジの香りを体験し、森を感じていただきました。
「森の写真館」では、森を訪れたファミリーやカップルなど、様々な皆さんの写真をプロのカメラマンが撮影しました。青々と葉をつけた夏木立の下、優しい緑に包まれた場所でリラックスして撮影に臨んでいただき、自然と笑顔があふれる撮影会となりました。
大手町に森が誕生してから10年が経ち、木々も大きく成長しました。そんな成長した森を今回のイベントを通して多くの方に知っていただき、都心の時間軸とはまた違った自然の速度で1日1日育ってゆく木々たちが、ここ、大手町に在る姿を身近に体感していただきました。
それぞれのイベントの様子は後日レポートとしてご紹介する予定です。
ぜひ、お楽しみに!
- 「森のやきいも ~日々の健康と活力のために~」イベントレポート 2023年12月27日

2023年11月20(月)~11月22日(水)、秋晴れの気持ちが良い陽気のなか「森のやきいも ~日々の健康と活力のために~」が開催されました。イベント期間中は、大手町タワーにある森のプラザと大手町の森にやきいもの名店が登場し、大手町で働く人や訪れる人でにぎわいました。
【森のプラザ】持ち帰りやきいも
スイーツ
地下2階の森のプラザには、オフィスや家庭に持ち帰って食べられるやきいもスイーツのお店が出店。
オリーブオイルとのマリアージュによって生まれた、芋のとろけるような食感をたのしめる「OLIVE POTATO TOKYO」。茨城県産の熟成紅はるかを使用し、約3時間低温でじっくりと焼き上げた“極み焼き芋”を提供する「芋福堂」。蜜が滴るほど甘い、究極のやきいもをつくる「超蜜やきいもpukupuku」といった、個性豊かな店舗が並びました。
多くの人が行き交うお昼時には行列もでき、夕方には品切れになるお店も。皆さん、お店の方におすすめを聞きながら自分好みのやきいもスイーツを購入していました。
【大手町の森】森を眺めながら食べるやきいも
1階にある大手町の森には、秋の空気を感じながら食べたくなるこだわりのやきいもが登場しました。
定番から珍しい品種まで、添加物なしの100%天然スイーツとしてやきいもを提供する「おいもやさんmoimoi」。行列のできるやきいも屋さんとして話題の「いもこの焼き芋 阿佐美や」。厳選したさつまいもを壺の中に吊るし、炭火でじっくり時間を掛けて焼き上げる「銀六いも」。全国焼き芋グランプリ入賞の実績を持つ実力派の「日比焼き芋」など、幅広いラインナップをもったやきいも店が屋台出店しました。
そのほか、埼玉県と東京都に店舗をもつ「OIMOcafe」からはお持ち帰りに便利なさつまいもチップ、長期低温貯蔵した独自手法の熟成芋を使う「NETAIMO」からは芋けんぴなどが販売され、街ゆく人の注目を集めていました。
森にあるベンチでさっそくやきいもを楽しむ人の姿も。すこし肌寒い空気を感じながら食べる、あたたかなやきいもは格別でした。
夜は屋台に明かりが灯り、仕事終わりの人々を甘く優しい香りで包み込みます。どこか懐かしい景色を見ながら、秋の終わりを感じることができました。
大手町の森をより身近に感じていただく機会となった今回のイベント。大手町の森では、今後も季節にあわせた「森の新しい過ごし方」を様々な形でお届けする予定です。これからの大手町の森もお楽しみに。
- 苗木プロジェクト イベントレポート -苗の鉢上げ編- 2023年12月5日

梅雨空が残る7月13日-14日の2日間にわたり、大手町の森で苗木プロジェクトが開催されました。
苗木プロジェクトとは
千葉県の君津で育てた森を、東京随一のオフィス街である大手町に移植することから始まった「大手町の森」。大手町の森の魅力を大手町で働く人に届け、その森を育て、循環の輪を広げることを目指して苗木プロジェクトは立ち上がりました。大手町の森が育つ過程を共有して、大手町タワーを「働く場所」以上に身近に感じてもらう、そんな挑戦でもあります。
第1回のイベントでは、大手町の森で採取した挿し木(植物の一部を切りとり、発根させたもの)を鉢に植え替える鉢上げの体験会を開催。今回は、その様子をレポートします。
イベントレポート
イベントでは、森や植物のレクチャーと鉢上げのサポートのため株式会社グリーンエルムの西野さんに講師としてお越しいただきました。
イベントは西野さんのレクチャーから始まりました。
「今回は“大手町の森のカケラ”を育ててもらうイベントです。目の前に見えている大手町の森に若い木を迎える準備として、小さな挿し木を皆さんに育てていただきます。植物を選んで、鉢に植えるというだけでも愛着がわいてくると思いますので、ぜひ楽しみながらやっていきましょう」
鉢上げの注意点を聞いた後に、苗木を選んで鉢上げをしていきます。
根が傷つかないように丁寧に、慎重に鉢上げをして、土を入れていきます。
分からないことや不安なことを話しながらも、作業はスムーズに進んでいきました。
最後に水をあげて鉢上げ終了です。完成した鉢植えは、持ち帰って半年間育てていただいたあと、12月に再び森へ持ち寄っていただき、大手町の森と君津の森に帰っていきます。それまでの間、大手町の森の一部を預かり、木々の成長を見守っていただきます。
みんなで作り上げる大手町の森
終了後のアンケートでは、「久しぶりに自然に触れられた気がして楽しかった」といった声を多くいただきました。森の植物と触れあうことで、より深く楽しむきっかけになっていたらうれしく思います。
苗木プロジェクトはまだ始まったばかり。
これからも、イベントレポートなどを通してその過程を皆様にお伝えする予定です。