苗木プロジェクト イベントレポート -苗の鉢上げ編-
梅雨空が残る7月13日-14日の2日間にわたり、大手町の森で苗木プロジェクトが開催されました。
苗木プロジェクトとは
千葉県の君津で育てた森を、東京随一のオフィス街である大手町に移植することから始まった「大手町の森」。大手町の森の魅力を大手町で働く人に届け、その森を育て、循環の輪を広げることを目指して苗木プロジェクトは立ち上がりました。大手町の森が育つ過程を共有して、大手町タワーを「働く場所」以上に身近に感じてもらう、そんな挑戦でもあります。
第1回のイベントでは、大手町の森で採取した挿し木(植物の一部を切りとり、発根させたもの)を鉢に植え替える鉢上げの体験会を開催。今回は、その様子をレポートします。
イベントレポート
イベントでは、森や植物のレクチャーと鉢上げのサポートのため株式会社グリーンエルムの西野さんに講師としてお越しいただきました。
イベントは西野さんのレクチャーから始まりました。
「今回は“大手町の森のカケラ”を育ててもらうイベントです。目の前に見えている大手町の森に若い木を迎える準備として、小さな挿し木を皆さんに育てていただきます。植物を選んで、鉢に植えるというだけでも愛着がわいてくると思いますので、ぜひ楽しみながらやっていきましょう」
鉢上げの注意点を聞いた後に、苗木を選んで鉢上げをしていきます。
根が傷つかないように丁寧に、慎重に鉢上げをして、土を入れていきます。
分からないことや不安なことを話しながらも、作業はスムーズに進んでいきました。
最後に水をあげて鉢上げ終了です。完成した鉢植えは、持ち帰って半年間育てていただいたあと、12月に再び森へ持ち寄っていただき、大手町の森と君津の森に帰っていきます。それまでの間、大手町の森の一部を預かり、木々の成長を見守っていただきます。
みんなで作り上げる大手町の森
終了後のアンケートでは、「久しぶりに自然に触れられた気がして楽しかった」といった声を多くいただきました。森の植物と触れあうことで、より深く楽しむきっかけになっていたらうれしく思います。
苗木プロジェクトはまだ始まったばかり。
これからも、イベントレポートなどを通してその過程を皆様にお伝えする予定です。