10th Anniversary Event ~日本一の都市の森を目指して~ イベントハイライト
昨年(2023年)の8月、大手町タワーは開業10周年を迎えました。
それにあわせ、大手町の森では10周年記念イベント「10th Anniversary Event ~日本一の都市の森を目指して~」を開催。8月2日~10日までの9日間、多くの出演者・関係者・出店者の皆さんとともに森のにぎわいを作り上げました。この記事では、イベントの様子をハイライトでご紹介し、大手町の森の景色をお届けいたします。
オープニングトークセッション
オープニングでは、「都市の森」と「森(しん)・呼吸」をテーマにトークセッションを2部制で開催。第1部には、大手町の森の設計や管理を担当する東京建物株式会社の加藤久喜さん、テナントを代表してみずほフィナンシャルグループの末廣孝信さん、自然環境の保護や整備を所管とする環境省の堀上勝さんが登壇しました。都市に「森」がある意義など、緑地による身近な環境保護の重要性をお話しいただき、改めて森という存在について考える時間となりました。
第2部では、アーティストで東京建物サステナビリティパートナーを務めるAIさん、呼吸アドバイザー椎名由紀さんが登壇。「森(しん)・呼吸講座」として、その場でできる簡単で身体の疲れを癒す呼吸法を紹介。実践しながら、毎日の呼吸がもつ健康効果について学びました。
大手町の森のお祭り「森の市」
イベントスペースのなかでも、連日にぎわいを見せていたのが森の縁日をコンセプトに作られた「森の市」です。テーマは「エシカル」。地球環境への配慮や持続可能な社会への思い、生産者とのつながりなどを感じる素敵な品物が集まりました。
地下2階では、廃棄される野菜や果物を原料として作られたスニーカーやオーガニック食材を使った焼き菓子、産地直送の新鮮な果物や地域の特産品を活かして作られたハーブティーなど。生産者の方と直接話しながら、商品のこだわりを知ることができる店舗が立ち並びました。
日が暮れる頃になると、1階の大手町の森が提灯で照らされ夏らしい縁日の景色が広がります。屋台として立ち並ぶのはパンの耳からつくるアップサイクルビールやナチュラルワインなど、身体や地球に優しいものばかり。オリジナルのうちわづくりなどのワークショップでは、浴衣を着て楽しむ子どもたちの姿も見られました。
大手町の森の絵本
「たぬきがおしえてくれたこと」の配布&アート展
作家・画家・映画監督・演出家と多彩に活動されている大宮エリーさんとコラボレーションし、「大手町の森」を題材とした絵本「たぬきがおしえてくれたこと」を作成。イベント期間中、会場にいらした方へお渡ししました。
物語に登場するたぬきは、大手町の森で実際に確認された生き物の一種です。他にも大手町の森をモチーフとした動物や植物が描かれ、大手町の森の成り立ちを楽しく知っていただきました。イベント期間中には、大手町の森にこの絵本のキャラクターたちが登場。都市と森が融和する絵本の世界を、アート作品を通して感じていただきました。
森のコミュニティイベント
その他にも、森をより身近に感じながら過ごしていただくコミュニティイベントを開催しました。
「森の音楽会」では、大手町の森をイメージしたスプレーアートピアノを使い、プロのピアニストによる音楽パフォーマンスを開催。道行く人が立ち止まって聞き入る光景が見られるなど、いつもとはひと味違う豊かな時間が流れていました。
エッセンシャルオイルの香りを楽しみながら瞑想、呼吸、ストレッチの体験ができる「森の一服」では、都会で感じられる癒しのひとときをお届け。実際に大手町の森にあるクロモジの香りを体験し、森を感じていただきました。
「森の写真館」では、森を訪れたファミリーやカップルなど、様々な皆さんの写真をプロのカメラマンが撮影しました。青々と葉をつけた夏木立の下、優しい緑に包まれた場所でリラックスして撮影に臨んでいただき、自然と笑顔があふれる撮影会となりました。
大手町に森が誕生してから10年が経ち、木々も大きく成長しました。そんな成長した森を今回のイベントを通して多くの方に知っていただき、都心の時間軸とはまた違った自然の速度で1日1日育ってゆく木々たちが、ここ、大手町に在る姿を身近に体感していただきました。
それぞれのイベントの様子は後日レポートとしてご紹介する予定です。
ぜひ、お楽しみに!